FP向けメールマガジン FP E-PRESS


■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.901 2018/08/01)■□■□■


こんにちは。
エフピー研究所 メルマガ担当のコジマです。


猛暑が続いていますが、8月セミナーのお申込みを続々と頂いています。
暑い最中でも学ぼうという意欲、素晴らしいです。

さて、今週はこちら。


━【 今週のラインアップ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

● FP継続教育 通信・通学講座

● FP名人無料説明会のご案内

● FP業務 お役立ちコラム


━━【 FP継続教育 通信・通学講座 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



■ ご好評につき、インターネット特別割引を継続いたします!!
             2,900円(税込)で最大30単位の取得が可能に!
 ・今日から始めるインターネット継続教育
  WEB⇒ http://www.kyoukara.jp/index2.php
  スマートフォン⇒ http://www.kyoukara.jp/sp


■ パソコン・インターネットが苦手な方には、テキスト(冊子)でも受講可能です。
 ・今日からはじめる速達便継続教育
  WEB⇒ http://www.kyoukara.jp/paper/ tel⇒ 03-5803-2167


■ 弊社では、上記の通信講座の他にも、現場で活躍するプロからの生の声で学べる
 通学セミナーも実施しています。



・8月のセミナーはコチラ


 ◆8月22日(水) 10:00-16:00
 「『FP名人』ソフトを極める! 使いこなし&コンサル講座(基礎編)」
 講師:小川 満啓
 単位:対象外
 会場:早稲田奉仕園
 詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=134


 ◆8月25日(土) 10:00-16:00
 「悪質商法の手口と対策~賢く怠りない資産防衛術」
 講師:明石 久美
 単位:実務倫理 6単位
 会場:文京シビックセンター
 詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=159


 ◆8月25日(土) 13:30-17:30
 「[特別]年200組超の相談FPが実践!
        信頼されリピーターが生じる住宅ローン相談術」
 講師:平野 雅章
 単位:ライフ 4単位
 会場:文京シビックセンター
 詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=50


 ◆8月25日(土)  10:00-16:00
 「実践的家計管理アドバイス~事例を基にアドバイスを考える」
 講師:菅田 芳恵
 単位:実務倫理 6単位
 会場:名古屋企業福祉会館
 詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=141


 ◆8月29日(水)  10:00-15:30
 「ソフトを極める! 使いこなし&コンサル講座(応用編)
   FP名人の中身を知り尽くした弊社のFP相談部門トップが
           仕事の幅が広がる時短ノウハウを公開!
  <対面形式20分で作れるキャッシュフロー表作成術>」
 講師:今野 隆文
 単位:対象外
 会場:サニー貸会議室
 詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=155



━━【 FP名人 無料説明会のご案内 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【新規ご購入を検討中のお客様へ】

◆通常無料セミナー
 エフピー研究所では、FP名人無料説明会開催を定期的に開催しております。
 「実際の操作画面を見てみたい、質問したい」という方は、是非、ご参加
ください!
 
 8/8(水)、8/22(水):FP名人無料説明会
 10時~、東京都文京区本郷にあるエフピー研究所会議室で開催します。

セミナーの参加申込は ⇒ http://www.fptool.jp/event/



━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


『債券投資情報 2018年8月1日』


   (執筆者:前川 貢)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●米国債への直接投資がお勧めです

 先が読みにくい投資環境になってきました。

「株価の急落はどこかで起こりそう」「新興国株式を勧められたけどコワい」

などと高値を警戒するムードが高まってくると、リスクを嫌って「先進主要国

ソブリン債」に投資する外国債券型投資信託への関心が高まるのが常でしたが、

全く、その動きがありません。

何故でしょう。

端的に言って、これまでの運用成績が悪かったからです。


先進主要国ソブリン債を対象にした「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算

型)、

以下グロソブ」、高金利先進国債券に絞って投資する「高金利先進国債券オープン

(毎月分配型)、以下月桂樹」を例に見ていきます。

いずれも15年以上運用実績があり、過去には何度も賞を受賞した実績のあるファン

ドです。


 まず、グロソブと月桂樹が、現在、どんな債券に投資しているのかを2018年7月

月次レポートを参考に見てみましょう。

グロソブは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ユーロ諸国、日本など幅広い先



主要国ソブリン債に分散投資を行っていて、投資している債券の平均最終利回りは

1.78%、

平均残存期限(デュレーション)は7.9年になっています。


月桂樹は高格付けで相対的に高金利である「アメリカ、オーストラリア、

ニュージーランド、ノルウェー」のソブリン債に絞って投資しています。

投資する国の数の多さでリスク分散するよりも、破綻リスクが小さい高金利の

ソブリン債に絞って投資するほうが効率的という考え方です。

その結果、平均最終利回り2.52%、平均残存期限4.9年とグロソブよりも高利回り

の債券に投資しています。


 多くを望まず、確実な投資を期待して投資を続けたのに直近3年間の成果は、

グロソブが▲6.7%、月桂樹が▲9.47%とマイナスの結果でした。

こうした結果になったのは、マイナス金利という異常事態で債券利回りが

低水準だったため、円高に伴う損失を挽回できなかったことや、投資信託特有

の管理コストである信託報酬が重荷になったことが挙げられます。


信託報酬はグロソブが年1.35%、月桂樹が1.32944%なので、このコストを

それぞれの平均最終利回りから差し引いた実質期待リターンの数字は、

グロソブが0.43%(=1.78%-1.35%)、月桂樹が1.19056%となり、これでは、

少し円高に振れただけでもリターンのすべてが飛んでしまいます。


 それでは、現在の投資環境で確実な投資を期待して外債投資に取り組む

のは適切でないのでしょうか。

そうではありません。

そういう人には、信託報酬がかかる外債型投信ではなく、米国債への直接投資をお

勧めします。


●米国債投資は長く続けるほど為替抵抗力が増していく方法

 米10年国債利回りは現在、5年ぶりの高利回りで、3%程度まで上昇してきました



3%という利回りは、高金利先進国と言われる「オーストラリア、ニュージーラン

ド、

ノルウェー」の中で一番高い金利水準で、しかも米国債であれば、証券会社を通じ

て比較的、

面倒なく投資できる金融商品です。

 「高格付け・高金利債券に絞ったほうが効率的だ」という「月桂樹」の考え方

をさらに進めて、金利が一番高く、米ドルを安全通貨と考えるなら米国債への

直接投資は効率的です。

しかもこれならリターンの重荷だった信託報酬もかからなくてすみます。


「米国債が償還するときに円高で損を抱えるのが心配だ」とドルの為替リスクに

敏感な方は米国債投資に向きません。

円高のときはドルのまま保有し、じっくりと円安になる時を待てばよいのです。

むしろ、「円高になったときはドル資産を増やすチャンスだ」と検討するぐらいの

前向
きな気持ちで臨みたいものです。


米国債投資は、時間を味方に為替抵抗力を持つドル資産を手に入れる方法です。

例えば、利率3%、米10年国債を額面1万ドル、1ドル=110円(円投資元本110万円

=1万ドル×110円)で投資すると、毎年300ドル(税金考慮せず)の利金を受取り、

元本が確実に利金で増えて10年後の償還時には元利金合計で1万3000ドルの現金にな

ります。

元本が1.3倍になったので円投資元本110万円を確保できるドル為替コスト

(元本確保為替レート)は1ドル=84.61円(=110万円÷1.3倍)となり、10年保有

することで為替抵抗力が増したことが分かります。

もう10年、同条件で米国債に投資できれば、1ドル=65円程度(=84.61円÷1.3倍)

と、

さらに為替抵抗力が増します。1

ドル=65円でも投資元本を確保できるドル資産だったら為替の動きで一喜一憂しな

いで

すみそうだと思いませんか。


保有を続けることで為替抵抗力が増していく米国債投資は、長期の視点で一定の

米ドル資産を確保したい方に有効です。

加えて、「米国債券は安全資産」と考える人であれば、その米国債を高金利債券と

して

投資できる現在は滅多にないチャンスだと考えます。