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【FP E-PRESS】『定期分配型ファンドに新たなトレンド?』【FPコラム】/(Vol.943 2019/6/5)

■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.943 2019/6/5) ■□■□■


こんにちは。
エフピー研究所 メルマガ担当のコジマです。

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詳細:https://www.kyoukara.jp/school/?detail=58


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(日程は個別調整・平日10時~17時)

全国どこにお住まいの方も、パソコン、タブレット端末があれば
どなたでもご参加いただけます!

下記までメールにてご連絡下さい。
追って、こちらより日程調整のご連絡を入れさせていただきます。

●メール件名:FP名人無料説明会オンライン希望
●お名前・会社名(業種)・ご住所・電話番号 を本文にご記載下さい。
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FP名人無料説明会(約30分)を定期的に開催しております。
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是非、ご参加ください!
事前予約制になっておりますので、以下の開催スケジュールからお申込みください。

<開催スケジュール>

 6/19(水)10:00~
 東京都文京区本郷にあるエフピー研究所会議室で開催します。

 ※申し込みはコチラから
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*お申し込みの際は、コメント欄に「ご参加人数」を明記下さい。

皆様のお申し込みをお待ちしております。



━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━


『定期分配型ファンドに新たなトレンド?』



      (執筆者:有限会社ファイナンシャルリサーチ 深野 康彦)

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一世を風靡した「毎月分配型投資信託」に資金流出が続いています。

運用実態より高い分配金を出す毎月分配型投資信託が相次いだこと。

金融機関が手数料稼ぎの道具として回転売買を行ったこと等を金融庁は問題視。

また、資産形成の観点から複利効果が期待できない投資信託であるという点を考慮

して、その販売方法等に指導がなされたのはご存じのFPも多いはずです。

結果として、ピーク時43兆円(2015年5月末)だった純資産総額は23兆円

(2019年4月末)まで約4年で急減しているのです。

全体では急減している毎月分配型投資信託ですが、東京海上アセットマネジメントが

運用する「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」、日興アセット

マネジメントが運用する「スマート・ファイブ(毎月決算型)のように、1年間

(2018年)で1000億円以上の純資産流入があった投資信託もあるのです。

見方を変えれば、資産を自分自身で取り崩すことに抵抗がある高齢者には、根強い

人気があるといえる毎月分配型投資信託。

このまま衰退していくのではなく、既に新たなタイプのファンドが人気を集め始めて

いることを見逃してはならないでしょう。


新たなトレンドを形成しつつある毎月分配型投資信託は「目標分配金提示型」と

「目標払い出し型」の2種類です。

いずれも無理して高い分配金を出さない点に特徴があります。

目標分配金提示型は、基準価額の水準を勘案して分配金を出すファンドです。

たとえば、基準価額が10000円から11000円の場合、分配金は1万口当たり

100円、基準価額が11000円から12000円の場合、分配金は同200円、

基準価額が12000円から13000円の場合、分配金は同300円などというように、

あらかじめ分配金が決められているのです。アライアンス・バーンスタインが運用する

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)、

Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」などが該当する投資信託です。

同投信、既に運用が開始されてから4年半が経過しているのですが、たとえば2019年の

1万口当たりの毎月の分配金は1月は0円、2月は100円、3月は100円、4月は200円、

5月は100円です。

1月の分配金が0円なのは、基準価額が10000円を下回っていたためです。


目標分配金提示型は、基準価格が10000円から11000円の場合、分配金は100円

などと切りの良い金額で分配金が支払われるルールが決まっていてわかりやすい。

基本的に組入資産からのインカムゲイン、キャピタルゲインから分配金を支払い、かつ運用実態

に即した分配金を出す方針であることから、投資家の誤解を招くことはない点がメリットと

いわれています。

反面、毎月決算型という名称ながらも、基準価額が10000円を下回っていると分配金が

支払われないこともあるのです(投資家が毎月支払われると誤解していた面もある)。

事実、1例をあげたアライアンスの投資信託、2016年は1年間まったく分配金は支払われ

なかったのです(為替ヘッジなしタイプ)。


一方、目標額払い出し型ファンドは、年率3%や5%などの定率、あるいは月額50円などの定額

というように、あらかじめ分配目標が決まっていて、その決められた目標通りに分配金が支払われる

タイプです。

基本的に組入資産からのインカムゲイン、キャピタルゲインから分配は行われますが、運用状況

によっては基準価額からの払い出し、いわゆる「タコ足」でも分配するところが、目標分配金提示型

とは異なる点です。

ただ、分配金の目標水準が小さいことから、分配金により基準価額がドンドン下がっていくリスクは

低いといわれています。

たとえば、アセットマネジメントOneが運用する「世界高配当株セレクト(目標払い出し型)毎月決算

・為替ヘッジなしコース、為替ヘッジありコース」などが該当する投資信託です。

同投信では、原則として1年ごとに到来する特定日(分配金更新基準日)の純資産価格に所定の分配率

(年当たり17.4%)を乗じて得た額としてその1口当たりの分配金が決定され、それを12ヵ月で

割った金額が毎月支払われることになります。

このファンドは分配率が高めであることから、タコ足分配が続くと基準価額は大きく下がる傾向にあります。

目標払い出し型は、全体的にバランス型ファンドが多く、また分配金を支払う頻度もファンドによって

まちまちとなっています。

目標払い出し型のメリットは、「収益の分配金」ではなく、「払い出しによる分配金」とうたっている

ことから、投資家が分配金は利益から支払われているという誤解が生じにくいといわれています。

誤解は生じにくいものの、目標払い出し型の商品性は、これまでの毎月分配型投資信託と何が違うのか?

というあいまいな点がある気がしてなりません。


定期的に分配金を得たいといニーズが高い高齢者向けのファンドといえる「目標分配金提示型」と

「目標払い出し型」の投資信託。新たなトレンドを築いていくのが興味津々です。

ちなみに、2019年4月末現在、目標分配金提示型の全ファンドの純資産総額は約5000億円、

目標払い出し型は約2000億円です。


―――――――――――――――――――――――――――――――――
≪執筆者紹介≫

深野 康彦(ふかの やすひこ)

有限会社ファイナンシャルリサーチ代表 
ファイナンシャルプランナー

1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。
FP業界歴31年(2019年4月現在)を誇るベテランの1人。
金融資産運用設計を研鑽して1996年に独立。
現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2006年に設立(起業2社目)。
さまざまなメディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、
あるいは税金や年金などのお金周り全般についての啓蒙を行っている。
日本経済新聞夕刊「投信番付」のほか連載多数。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの
執筆・取材協力および金融商品などのデータ提供を行いながら、テレビ、ラジオにも
多数出演している。

主な著書:『これから生きて行くために必要なお金の話を一緒にしよう』
(ダイヤモンド社)
     『会社が傾いても自分だけは大丈夫病』(講談社)
     『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』(ダイヤモンド社)
     『1万円から始めるETF投資』(日本経済新聞出版社)など多数



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