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FP向けコラム!「Jリートの地震リスクについて」【FPコラム】/(Vol.1059 2021/9/15)


■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.1059 2021/9/15) ■□■□■


皆さんこんにちは! エフピー研究所の三田です。

今回は、10月実施予定のオンラインセミナーのご紹介をさせて頂きます。



<セミナータイトル>
◆『オンラインセミナー(ウェビナー)人生100年時代に備える資産形成!
基礎から押さえるiDeCo・つみたてNISA』
【講師】 小川 満啓講師
【日程】 10/30(土) 10:00~16:00
【定員】 20名(先着順受付)
【受講料】11,000円(税込)
【FP単位】5単位



食生活や医療の発展によって、日本の平均寿命は伸び続けています。
令和47(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年になると見込まれており、
「人生100年」という言葉が、現実味を帯びてきました。


先日私も、相談業務をされている企業様から、
「ここ数年で、リタイアしたあとの老後のご相談がかなり増えた」というお話を伺いました。
老後の生活に不安を感じている方が、それだけ増えてきたということです。
これをご覧になっている皆さんも、日々相談業務を行う中で、同じことを感じて
いらっしゃるのではないでしょうか。



このような時代背景の中で、国も老後に備える資産形成の手段として、iDeCoやNISAなどの
税制優遇制度を導入し、人々へ資産形成を促す政策に力をいれてきました。


今回のセミナーでは、税制優遇制度を活用しながら資産形成ができるiDeCoとつみたてNISAの
基礎的な知識・ポイントだけでなく、それらを利用した事例研究で、実践部分まで学習してい
きます。基礎部分を抑えたい方はもちろん、相談時に満足度の高い説明・提案ができるように
なりたい方にもお勧めしたい講座です。



<カリキュラム>
はじめに
1.人生100年時代に備える資産形成のポイント
2.iDeCo・つみたてNISAの基礎を理解する
3.対象のファンドと区分を理解する
4.今後の制度変更について押さえる
5.制度を効率よく活用するためのポイントと注意点を知る
6.お客様からの相談をもとにした事例研究



またこちらのセミナーは、AFP・CFPの継続教育として

【金融資産運用設計】の5単位も付与されます。

iDeCo・つみたてNISAの事が学べるだけでなく、継続教育の
単位も取得できるお得なセミナーのお申し込みは下記のURLからご確認ください。


<概要・お申込みはこちらから>
https://www.kyoukara.jp/school/?detail=237




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━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「Jリートの地震リスクについて」

  (執筆者:梶井 広行 )


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皆さんお元気ですか、株メンターです。

当連載、お蔭をもちまして40回を迎えました。
日頃の皆さんのご支援の賜物です、感謝申し上げます。

さて、日ごろJリートのインカム投資を皆さんに勧めていて、必ず質問される
のは「でも地震が来たらどうするの?」という問いです。そこで今回はその
疑問から逃げず、正面からお答えしたいと思います。確かに、Jリートには
地震のリスクがあります。ただ、どんな投資にもリスクはつきもの。例えば
不動産株に投資する人は、ことさらに地震のことを気にする人も少ないよう
に見受けますが、リートの場合と同程度のリスクがあるとは思いますが、・・・。


株メンターの連載第40回は「Jリートの地震リスクについて」です。




【東日本大震災とリート】

まず、過去の実例をご紹介します。2011年の東日本大震災においては、震源に
近い仙台にリートの保有するオフィスとマンションがありました。それまでこ
れら物件には空きがありました。稼働率で90%程度、約10%は空いていたのです。
ところが地震直後、この空室に即入居者が決まり、一瞬で空きは無くなりました。
古いオフィス、古いアパート等に居て被災した人、怖い思いをした人が、即入居
を希望したのです。

当時運用者だった私は、各社に個別取材も行いリート全社の保有する物件群の
損害率(損害額/物件価格)を集計しました。物件の基礎部分に重大な瑕疵が
及ぶ例はほぼ皆無で、総じてどのリートも損害率は0.01~0.03%程度でした。
壁にクラック(ひび)が入る程度の被害が多かったのです。東日本大震災は、
リート物件の堅牢さを示す好例だったといえます。




【東京に集中、リート物件】

ただ、リート物件は全体として、立地が極端に東京都区部に集中しています。
東京23区内に全物件の48% 約半分が存在します。オフィスだけでなく、ホテ
ルや物流、商業物件も含めた全ての種類物件をあわせて、この数値です。

リート各社の物件取得のスタンスとして、やはり市況が好調な局面では賃料
値上げを勝ち取ることのできる好立地の物件を取得したい、という意向が強
く働きます。するとどうしても東京圏の物件、オフィスなら都心5区、マン
ションなら東京23区内を志向するリートが多くなりがちです。

ただ、今後はアフターコロナで不動産の価値観も変化し、取得物件の立地に
ついてリートの考え方に変化が現れるかもしれません。




【どの程度の地震に耐えられるか】

そして、やはり気になるのは「東京都心に直下型地震」が来たら、というこ
とです。正直、私も気になります。直観的な言い方になりますが、過去の経
験からの例では、震度6までであれば、物件に重大な損傷が生じた例はほぼ
皆無に等しいと思います。東日本大震災のとき仙台では震度6強だったと記
憶していますが、それでもリート物件は殆ど影響を受けませんでした。

ただ、その後の九州地震では、震度7の直撃を受けた震源近くの熊本の商業
施設でリート物件に被害が報告されました。今後、都心に直下型地震が起き
たとして、リート物件にどの位の被害が発生するのでしょうか。震度7は過
去の地震でもあまり観測されることはなく、広域で観測された例は殆どない
と記憶しています。震度7が都心で広く観測されるようなことは、そう簡単
に起こるとは思えませんが、都区部では地盤の軟弱な地域はたしかにありま
す・・・。

なお、リートによっては物件に地震保険を掛けていますが、保険料は安くな
く、また被害額の相当部分は免責となるため、補償による対応は被害額の一
部に限られると思います。





【まとめ リスクの無い投資はない】

Jリートに投資する際、地震のリスクを完全に回避することは出来ません。
しかし、エリア分散を図り東京以外のエリアの物件を保有するリート、すな
わち地方リートに投資するなどの工夫は可能です。ただ、そのリートの物件
が所在する場所に地震が来ないとは限りません。私は地震のリスクを質問さ
れたら、いつもこう答えています。

「リスクの無い投資はないし、リスクのない人生もありません。リスクと
どう付き合うか、があるだけです。投資において、リスクは金額でコント
ロール可能です。地震リスクを踏まえ、ご自身で金額を決めて下さい」と。

私は、Jリートのインカムリターンが安定して高い点が他の投資先に無い大
きな魅力なので、地震リスクを踏まえつつも、皆さん個人個人のリスク許容
度に応じ、リスクを取って投資をすることをお勧めしています。どうしても
地震リスクが嫌ならば、もちろん無理強いはいたしません。ご自身のお金で
すから、投資する、しないも含め、ご自身で決めて下さい。


以上、株メンターがお届けしました。
次回もお楽しみに。







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<執筆者紹介>

梶井 広行 (かじい ひろゆき)

信頼できる株・運用の相談相手「株メンター」

三菱UFJ国際投信 元ファンドマネージャー、
日本証券アナリスト協会検定会員

三菱UFJ国際投信、三菱UFJ信託銀行等にて日本株、Jリートのファンドマネージャー、
アナリストとして、機関投資家の年金・投信運用に延べ30年弱 携わる。
特に2007年以降、三菱UFJ国際投信にてJリート1000億超ファンドの責任者として
2017年まで10年間運用を担当し、複数の以下アワードを連続受賞。
 ・モーニングスターアワード2014 最優秀ファンド賞
 ・モーニングスターアワード2012、2013 優秀ファンド賞
 ・R&Iファンド大賞 2012~2015 優秀ファンド賞受賞
  (以上、国内REIT型 部門)
2017年末 三菱UFJ国際投信 退職。
2018年 信頼できる株・運用の相談相手「株メンター」として
投資教育業、コンサルティング業を創業。








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