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【FP E-PRESS】『日本人の投資家は必ずまた同じ間違いを繰り返す』【FPコラム】 (Vol.867 2017/11/29)

■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.867 2017/11/29)■□■□■


こんにちは。
エフピー研究所のツカモトです。

早いものでもう12月。
社会に出てから、時間の流れが何倍にも速くなったように感じるのは、
おそらく私だけではないですよね。

もう残りひと月。でもまだひと月あります。
もう一つくらい、10年後でも思い出せるような事をしたいですね。


さて、今週はこちら。


━【 今週のラインアップ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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● FP名人無料説明会のご案内

● FP業務 お役立ちコラム


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━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


『日本人の投資家は必ずまた同じ間違いを繰り返す』


   (執筆者:貯蓄塾 塾長/マーケティングプランナー 金刺 知徳)


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私の仕事の70%は取材である。

様々な論文や書籍、多くの企業や団体の取材、様々なセミナーに参加しどのような

傾向なのかチェックする。

多く取材をしていると「資産運用」についてのセミナーは多くの切り口で行われて

はいるが結局同じことに帰結するのに気が付く。

その内容の殆どが「分散投資」「積み立て投資」という事だ。

世界はこんなにも速いスピードで変わっているのに人の考えが変わっていないのです。


私は断言します「日本人の投資家の多くは資産運用に失敗する」。

この理由について語ろう。


■AIGショック(2009年)の後、世界のお金の常識は変わった

日本人の金融リテラシーは先進国で最も低い。

新興国を入れても下位になる。


1990年に日本でバブル崩壊が起きたのだが、何故バブルが崩壊したのか?

というのを殆どの人が説明できない。

2009年にAIGショックが起きたのだが、何故AIGショックが起きたのか?

というのを殆どの人が説明できない。


これが金融に携わっている人以外なら納得できるところではあるが、日本の場合

金融に携わっている人すら理解していない。

結果日本人の投資家は“起こるべくして起きたAIGショック”を回避することが

出来ず資産総額を大幅に減らすことになった。

資産運用は自己責任だが、これは金融に携わっている人の罪と言って過言ではない

だろう。

因みに、2009年よりも前にも資産運用のセミナーはそこかしこで行われていたが、

語られていた内容は現在と同じ「分散投資」である。

それを聞いて実行した投資家はその「分散投資」とやらでお金を守る事が出来たの

だろうか?

答えはNOである。


■非伝統金融政策

金融政策という言葉は知っているだろう。

金利の操作若しくはお金の流通量、又はその両方を操作する事によって“物価と

雇用の安定をはかる”というものである。


2009以前金融政策といえば金利操作が主流だった。

何故なら金融緩和を行った国は殆ど高いインフレ率に苦しみ失敗してきたという経験が

あるからだ。

そういういきさつがあって金融緩和について未だに反対している人がいるわけだが・・。

その伝統を壊したのが元FRB議場のバーナンキである。

彼は大胆な金融緩和を行いアメリカ経済を復活させた。

AIGショックの震源地がアメリカであったのにもかかわらず、一番最初に経済を立て

直したのがアメリカという今まででは考えられないような結果となった。


その時に行っていたもう一つの政策は「ゼロ金利政策」である。

金融緩和だけでも市場金利は下がるが、政府自体が金利を下げないと発行されている国債

との乖離が大きくなってしまい結局ドル高のまま推移する可能性をあらかじめ潰して

おきたかったから行っていたのである。

結果アメリカの産業は息を吹き返し、現在に至る。

この事態をサラッと見ている人が多いが、政治経済をきちんと勉強してきた人たちにとって

(本来金融に携わるなら本来政治経済くらい勉強しなければいけないと私は思う)

とても画期的な話で、これからの国家運営にとって必要な考え方になる話なのだ。

しかしながら、実際のところこのバーナンキが行っている金融政策について理解して

クライアントに接している人はほぼ皆無で、現在のアベノミクスについても表面的な

ところしか理解していない人が殆どなので、日本人の投資家だけ投資方法が全く昔と

変わっていないのである。


■今まで通りの「分散投資」は全く役に立たない

私は分散投資という考え方は必要だと思う。

ただ、その方法は常にブラッシュアップされていないといけない。

現在多くのセミナー等で語られている分散投資は非常に古い考え方だと私は断言する。


理由はたった一つ。

キチンと収益を上げているセクターとそうでないセクターの色分けがはっきりしすぎて

しまい旧態依然の分散投資を行うことによるタイムロスが非常に際立っているからだ。


資産運用は「結果的に上がればいい」という話ではなく、計画していた着地地点に

導かないと意味が無い。

今後問われていくのは、単純に資産形成の為の投資の啓蒙ではなくコンサルタント

一人一人の経済学、政治学への深い知識になるのであろう。

でなければ顧客本位は確実に達成することが出来ない。

それをしないのであれば日本人の投資家は再び投資に失敗する事になるでしょう。




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≪執筆者紹介≫

金刺 知徳  マーケティングプランナー

「お金」に関わる学問を研究し、解りやすくアウトプットする
大人のためのお金の学校【貯蓄塾】を運営。
数学、経済学、心理学、地政学、等様々なアプローチで
資産形成、子供の教育、人材育成までマルチな講演を行っています。



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