【FP E-PRESS】『菅内閣所信演説から見る日本の未来』【FPコラム】/(Vol.1015 2020/11/4)
■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.1015 2020/11/4) ■□■□■
◆◆◆ 今月のイチオシオンラインセミナー!!! ◆◆◆
【住宅セミナーを開催したい人に最適です】
『住宅購入者向けオンラインセミナー講師養成講座』
詳細はこちら → https://www.kyoukara.jp/school/?detail=226
【団信に強いFPになってみませんか?】
『住宅相談のための住宅ローン金利・疾病団信の知識&最適選択の技術』
詳細はこちら → https://www.kyoukara.jp/school/?detail=227
━【 今週のラインアップ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● FPインターネット継続教育のご案内
● FP名人無料説明会のご案内
● FP業務 お役立ちコラム
━━【 FP継続教育 通信講座のご案内 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「今日から始めるインターネット継続教育」
AFP15単位,CFP30単位の取得可能。
お申込みはコチラから
WEB⇒ https://www.kyoukara.jp/index2.php
スマートフォン⇒ https://www.kyoukara.jp/sp
■ 「今日からはじめる速達便継続教育」テキスト(冊子)版
(パソコン・インターネットが苦手な方におススメ)
お申込みはコチラから
Tel⇒ 03-5803-2167
WEB⇒ https://www.kyoukara.jp/paper
━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『菅内閣所信演説から見る日本の未来』
(執筆者:貯蓄塾塾長 金刺 知徳)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは。
貯蓄塾塾長の金刺です。
先日菅総理が所信演説を行いましたね。
約30分で具体的な内容満載なとても聞きごたえのあるものでした。
さて、その中でも気になる部分。
特に経済に関係のある部分をピックアップして今回は語ろうと思う。
◼︎日本のデジタル化
デジタル化は少子高齢化とセットである。
デジタル化の目的が省人化だからだ。
しかしながら、デジタル化は行き過ぎると雇用を圧迫する。
現に大手金融機関ではリストラを行ったし、他の業種でも単純労働(ホワイトカラー)
の雇用が失われている。
時代なの流れなので仕方ないところではあるが、全ての人が高い技術力を持っている
訳でも自分でビジネスを展開できるわけでも、投資家というわけでもないので、この
デジタル化で仕事の在り方について真剣に考える必要が出てくるのは時間の問題だろ
う。
河野行革担当は役所からこの改革を進めており、企業がこれに追随する形になってい
る。
先日日立が、印鑑レス、ペーパーレスを発表した。
日立は独自にその技術を持っているので影響は軽微かもしれないが、この技術を独自
に持っていない企業はそれを取り入れるためにサブスクリプションサービスを導入す
る必要が出てくるため、経費が増える。
その経費をどこで埋めるか?いらなくなったリース代と人件費という事になる。
実際に多くのリース代と企業で人件費のカットが行われている。
デジタル化は人間が豊かになるという意味では正解だが“それはあくまでも高度な技
術を持っている人に限られる”かつてスティグリッツ教授が言ったとおりの未来がす
ぐそこに来ているのかもしれない。
皆さんは仕事をしなくても十分な収入を得られるような環境を備えていますか?
◼︎2050年までに温室効果ガスゼロ
私はコレを聞いてがっかりした。
先ずこの公約は意味がない。菅総理がいる間にはできない話だからだ。
後任が同じ志を持ってやるとは限らないし、テクノロジーの進歩の方向性が変われば
必要なくなるかもしれない。
環境問題が大好きな人たちに配慮したのだろうか?それとも本気で考えているのだろ
うか?
動力はCO2と引き換えに得られるというのは常識だ。
動力の基本は「熱」であり、熱の発生には酸素の燃焼が欠かせない。
仮に温室効果ガスゼロという事であれば物体を動かさないと言っているに等しい。
菅総理は「既に動力を得るためにCO2を出さなければいけないという時代は終わっ
た」と発言しました。
それは現場の話であってどこかでどこかの工程で必ずCO2は発生してしまう。
これは工学系を修めた人間なら誰しもが納得する話である。
仮に電気自動車や再生可能エネルギーを想定しているなら本当に残念でならない。
電気自動車は走るときに二酸化炭素が発生しないだけで、充電に必要な電気を作るの
に二酸化炭素が発生する。
これを再生可能エネルギーで賄うというなら、その多くの施設の建造と設備を準備し
なければならない(現状のテクノロジーでは全体の10%未満の発電能力しかない)が
その準備で多くの二酸化炭素が発生する。
また、その施設、設備は既存の火力・原子力に比べ耐久力が弱いので処分のサイクル
が早い。
これを行うのに二酸化炭素が大量に発生する。仮に処分しないなら大量のごみが発生
する。
しかもそのゴミは原子力発電所から出るゴミよりも質が悪い。
こんな状況なのである方向からこんな話が出てきている。
「原子力発電所の再稼働を検討している」
菅総理も原子力発電所について言及した。
もし原子力発電所を動かすという前提に立つなら、この温室効果ガスをゼロにすると
いう話も荒唐無稽にならないだろう。
いずれにせよ化学を勉強していない人は直ぐに再生可能エネルギーの利用を叫びたが
る。
テクノロジーの進歩に合わせて徐々に減らしていくのは解るが、いきなりというのは
無理がある。
仮にCO2と完全に決別したいならアイスランドのような国になるしかないだろう。
という事で再生可能エネルギー関連に力が入ると思われる。
今のうちに投資先をピックアップしておくとよいだろう。
■持続化給付金について
持続化給付金を「持続」するという公約をした。
結構なことだ。
しかし、コロナ禍において必要なのは持続する事ではなく変わる事である。
「変革給付金」の方がふさわしいと思うのは私だけではないはずだ。
コロナ前までの考え方は殆どのビジネスで通用しなくなった。
大小あるだろうが変わっていく必要がある。
変わることをせずに「持続」させたところでそれは死にゆく者に対する延命処置であ
り、改善する方向への対処でなく死なせないための場当たり的な行動に過ぎない。
きつい言葉を使えば生産性が無い。
単なる税金の無駄遣いなのだ。
変わる気がある企業だけこの給付金を使えるようにすればいい。
コロナの問題はこのままではずっと解決しない。
現在コロナは指定感染症2類となっている。
解りやすく言えば「感染したら死ぬかもしれないから全力で避けるように」というレ
ベルだ。
では実際のコロナはどうか?
感染率、致死率ともに低い(陽性率は罹患率と相関性が薄いので割愛)。
「全力で避けなければ死んでしまう」というレベルではないのである。
あとコロナは常在菌のような感じで一年中空気中に漂っている。
季節によって活性度は違うが“陽性になるだけならいつでもなれる”ウィルスである。
私はこのウィルスが指定感染症5類に引き下げられない限りずっとこの環境は改善し
ないと考えている。
つまりこの状況下での持続化給付金は税金の無駄なのだ。
この辺りの話に全く言及しなかったのは残念だった。
さて、今回はマーケットに関係がありそうなところだけを最低限ピックアップして書
いた。
本当はまだたくさんある。
ただ文字数と時間の関係でここまでにする。
お金のプロである私たちはお金の知識だけでなく、政治に対し関心を持ち、且つ物理
や化学といった必要最低限の一般教養を身につけておかないとクライアントに正確な
事を伝えることは不可能だなと再認識させるような所信演説だった。
日々精進していきましょう。
ではでは・・・
≪執筆者紹介≫
金刺 知徳 (かなざし とものり)
株式会社ジートレンド
貯蓄塾 塾長
マーケティングプランナー/経済研究家
AFP(日本FP協会会員)
証券外務員1種(日本証券業協会)
「お金」に関わる学問を研究し、解りやすくアウトプットする
大人のためのお金の学校【貯蓄塾】を運営。
数学、経済学、心理学、地政学、等様々なアプローチで
資産形成、子供の教育、人材育成までマルチな講演を行っています。
━━【公式Twitterアカウントを開設しました!】━━━━━━━━━━━━━━
アカウント:@fplabo2
弊社のセミナー情報やFPに関連するような情報を発信していきます。
ぜひフォローをお願いいたします。
https://twitter.com/fplabo2
※Twitterアカウントをお持ちでない方も、上記リンクからご覧いただけます。
━━【アドレスの登録・変更・削除】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メルマガ変更、削除はこちらから手続きをしてください。
※変更の場合は、現在、配信中のアドレスの解除をした後、新しいアドレスで
メルマガに新規登録をしてください。
⇒ https://www.fplabo.co.jp/fplabo/magazine/front.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 FP E-PRESS(エフピーエプレス) 』(以下「本サービス」)は
株式会社エフピー研究所(以下「当社」)が発行するメールマガジンです。
本サービスの著作権は当社に属し、当社の許可なく複製・再配信などを行うこと
はできません。また、当社はご利用者様の本サービスご利用により生じた損害に
つきましては、その責を負いません。
※このメールマガジンは送信専用アドレスから配信されたものです。
本メッセージの返信メールに対するご対応はいたしかねますので、
あらかじめご了承願います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行元:株式会社エフピー研究所
〒113-0033 東京都文京区本郷3-32-10 BR本郷3ビル 3F
発行者:エフピー研究所
URL : https://www.fplabo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━