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FP向けコラム!「災害における火災保険・地震保険の保険金の支払い」【FPコラム】/(Vol.1058 2021/9/8)

■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.1058 2021/9/8) ■□■□■


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「災害における火災保険・地震保険の保険金の支払い」


  (執筆者:ファイナンシャルプランナー 平野 敦之 )


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台風や大雨、地震など自然災害による被害が全国各地で増えています。特に
2011年度以降の10年でその傾向が顕著です。それに伴い火災保険・地震保険
ともに改定が頻繁に行われています。その一方で、被災した人以外は知らな
いことが多いのが保険金の支払いです。火災保険と地震保険は、それぞれの
補償はもとより保険金の支払いについても考え方が違います。




■被災者生活再建支援制度の改定

火災保険・地震保険ともにこれらの保険金の支払いの前に公的な支援制度を
考えなくてはなりません。被災者生活再建支援制度によって全壊などの場合、
最高300万円(基礎支援金100万円+加算支援金200万円)が支払われます。


損害状態と再建方法によって支給額が変わりますが、2020年12月に改定が行
われ、新たに中規模半壊という基準が追加され最高で100万円支払われます。




■水災の保険金の支払い

火災保険の補償でカバーする自然災害を火災保険の補償で分けると「落雷」
「風災・雹災・雪災」「水災」です。免責金額等が設定されていれば共通
した支払い条件に基づいて、これを差し引くなどして保険金を支払います。
これは火災保険の他の補償も同様ですが、少しややっこしいのが水災補償
です。


一般的に火災保険でいう水災の定義は、「台風・暴風雨・豪雨などによる
洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石等」をいいます。その上で通常は
保険金の支払いに次のような個別の条件があります。


・保険価額の30%以上の損害が生じた場合
・床上浸水または地盤面よ45センチ超の浸水


こうした条件を満たした上で免責金額の設定があれば、それを差し引いて
保険金を支払う仕組みです。なお、地盤面とは地面ではありません。一戸
建ての住宅のイメージだと地面の上に地盤面と呼ばれる少し高くなってい
るところがあり、その上に建物の基礎があり、そして建物があります。
もちろん物件によって個別の状況は異なりますが、地盤面が地面というわけ
ではないのです。地下が浸水した場合には地盤面と床の低い方から45センチ
でみるため、地下に水が浸水した場合には地下の床から45センチで判断され
ます。




■地震保険の保険金の支払い

火災保険でカバーする自然災害の補償と分けて考える必要があるのが
地震・噴火これらによる津波の災害です。地震保険の保険金支払いが火災
保険と大きく異なるのは特に次の3つです。


・決められた4段階の基準(2017年1月1日以降)に当てはめて支払う
・一番損害が軽い一部損の基準を満たさないと保険金はゼロ
・建物の場合、主要構造部(基礎や柱、外壁、梁など)に一定以上の
損害がない場合(門塀・窓ガラスだけの損害など)では対象外


その一方で、大地震が何度も発生したことで現場もかなり慣れてきており、
また仕組みや制度、システムを変えています。実際に2016年4月の熊本地震
でも2カ月程度で90%近い保険金の支払いが完了しています。


地震保険では例えば建物の一部損の場合は、主要構造部の損害額が、時価額
の3%以上20%未満などの場合というように一定の幅があります。


意外と知られていませんが、一部損といっても基準の幅が3%以上20%未満と
いうことは、同じ一部損でも結構開きがあります。地震で被災してぎりぎり
一部損に引っかかるくらいの損害だと普通の人ではあまり気づきにくい損害の
程度です。ペンでなぞったような小さな亀裂の積算で一部損になることがあり、
請求忘れもありえるので注意してください。





■災害で被災したら

災害で被災したときに、手元にあるかどうかで大きく変わるものがスマホです。
情報を収集できることはもちろん、損害保険会社がアプリを提供意していたり、
被害物の写真などを撮ることができるからです。


水害の場合、使えなくなった家財などは早く片づけたいでしょうが、破棄する
前に写真に残しておくと後で保険金の支払いはスムーズです。家具は可能な
かぎり一つずつ、洋服などの数が多いものなどは数が分かるようにしておくと
いいでしょう。


建物の浸水はメジャーなどをあてて撮るか、長さが分かるもの(家具とか)
一緒に、近くからと少し離れて全体が分かるように四方から撮影しておきます。
また損保協会に情報がでているので、災害時の損保関係は下記をいくつか参考
にしてください。


・日本損害保険協会 自然災害損保契約のご照会
https://www.sonpo.or.jp/soudan/icrcd.html

・そんぽADRセンター
 https://www.sonpo.or.jp/about/efforts/adr/index.html
 
・住宅の修理などに関するトラブルにご注意 
 https://www.sonpo.or.jp/news/caution/syuri.html




■最近の保険金の支払いと保険の見直し
多発する災害を受けて損保大手などはドローンや人工衛星、スマホなどのIT
あるいはAIなどの活用を進めてこれらを使った損害鑑定や新たな取り組みを
行っています。保険金の支払いという視点でみると、単に保険料の安さや補償
だけが火災保険選びのすべてではないというのが分かります。


保険金の支払いから火災保険を見ることで、少し違った角度から住まいの保険
をみることができます。火災保険も地震保険もまだまだ改定が続きますから、
一つの捉え方としてまた顧客への情報提供の一つとして、こうした視点を持って
火災保険選びを考えてみてください。






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<執筆者紹介>

平野 敦之(ヒラノ アツシ) 平野FP事務所 代表

CFP(R) 1級FP技能士 宅地建物取引士 2級DCプランナー

証券会社、損害保険会社等を経て1998年に独立。生命保険、損害保険
のプロフェッショナルとして実務を重視した活動を展開し、相談業務
やセミナー講師・執筆活動などを行っている。また中小企業の営業支
援も展開。


・ あなたの人生を変えるお金の情報メディア
  Mylife Money Online http://mylifemoney.jp/

・ Official Website
http://www.office-hirano.net
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

・「いまから始める確定拠出年金投資」 自由国民社







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