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FP向けコラム!『私たちお金の専門家が作ってしまった老後ノイローゼの日本人』【FPコラム】/(Vol.1065 2021/10/27)

■□■□■ FP E-PRESS(エフピーエプレス)(Vol.1065 2021/10/27) ■□■□■



皆さんこんにちは! エフピー研究所の三田です。

10月実施予定のオンラインセミナー、最後のご紹介をさせて頂きます。



<セミナータイトル>
◆『オンラインセミナー(ウェビナー)人生100年時代に備える資産形成!
基礎から押さえるiDeCo・つみたてNISA』
【講師】 小川 満啓講師
【日程】 10/30(土) 10:00~16:00
【定員】 20名(先着順受付)
【受講料】11,000円(税込)
【FP単位】5単位


<カリキュラム>
はじめに
1.人生100年時代に備える資産形成のポイント
2.iDeCo・つみたてNISAの基礎を理解する
3.対象のファンドと区分を理解する
4.今後の制度変更について押さえる
5.制度を効率よく活用するためのポイントと注意点を知る
6.お客様からの相談をもとにした事例研究



こちらのセミナー、申し込みの締め切りがいよいよ明日となりました!

iDeCo・つみたてNISAの基礎部分を抑えたい方、
相談時に満足度の高い説明・提案ができるようになりたい方、
単位を取得したい方にオススメです!


参加をご検討中の方は、くれぐれもお申込み忘れのないようご注意ください!



<概要・お申込みはこちらから>
https://www.kyoukara.jp/school/?detail=237





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<開催スケジュール>
 
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皆様のお申し込みをお待ちしております。



━━【 お役立ちコラム 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 『私たちお金の専門家が作ってしまった老後ノイローゼの日本人』

 
   (執筆者:金刺 知徳)



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こんにちは。今年、流行りのFIREを実践してみた金刺です。
“お金のための仕事”に縛られないというのは非常に快適です。
皆様もいかがでしょうか?



さて、先日「定年」が話題に上りました。
サントリーが45歳定年を提案したと思ったら、ノジマが定年撤廃を提案して
みたりと、様々な企業がそれぞれの思惑をもって発言しています。

今のところ経営者層の多くは45歳定年の方を支持している人が多い印象ですが、
皆さんが経営者だったらどちらを支持するでしょうか?


私の答えは「どちらも支持しない」です。


マネジメント経験がある人はある程度理解していただけると思いますが、
個々人には能力と適正に差があり、45歳以降も雇い人もいれば、45歳待たず
にして去っていただきたい人もいます。

人を雇うのは企業側であり、雇用を維持するかどうかは企業側の判断です。
しかしながら日本人の労働者は企業に責任があると考えがちなので企業と
労働者のミスマッチが産まれている。

仕事の出来るできないは「年齢」や「やる気」より、能力や経験に依存す
るところが大きいので、定年という考え方自体が年功序列時代の遺産だっ
たのかもしれませんね。

そんな考え方がベーシックになってきたら私達お金の専門家はどうふるま
えばいいのでしょうか?考えてみました。



■資産形成より稼ぐ力の育成を優先する

各社定年という考え方がばらけるとどうなるか?
一部の優秀な人は定年に関係なく「やりたい仕事」や「稼げる仕事」を
選びますが、そうではない安定志向の人は定年が長い会社を目指すこと
になります。しかしながら多くの人が見ようとしない現実として、定年
が撤廃された事と定年まで給与がしっかり貰えるかどうかは別の話とい
う事です。

定年撤廃というのは年齢による退職が無いと言っているだけであって、
会社がその人を不要だと思えば退職勧奨されるのは当然です。さらに
言えば、定年が遅い会社の給与は押しなべて低いです。長く務めた場合、
合計で多く払う事になるからです。

現在多くのお金の専門家は、時代にそぐわず年功序列の考え方を土台
とした資産形成を啓蒙しています。その最たるものが長期資産形成です。
例えば35~40歳の人に積立投資を勧めたり、積立保険の勧めたりする
行為がそれにあたります。

これから定年という考え方を企業が維持できなくなり、ジョブワーキング
が標準化されていくと組織からの給与に依存した資産形成計画に無理が出
てくるのは火を見るより明らかです。

そんな時に役に立つのは、お金を積み立てていた事実より、自分に投資を
して身につけた技術です。



■変化の大きい時代に対応できる資産形成を

収入が不安定な時に心強いのは現金です。仮に明日収入が途切れたとして
も現金のストックがあればある程度生活していくことができるでしょう。
よって資産形成は流動性の高いものでやるべきであると私は考えている
(定年の件が持ち上がる前からずっと言っていたが)。

では流動性が高く、且つ資産形成に向いているモノは何か?

有価証券である。

ではそれ以外はダメなのか?流動性は低いが不動産でもいい。ただ
不動産をやる場合は、条件がある。給与所得に依存しない事を目指
したプランにすることだ。

区分所有のマンションを1つとか2つとか持っているような中途半端な
ものを厳禁だ。やるなら徹底的にである。

そしてお金に働いてもらう事だけに頼るのも危険なので自分自身の
レベルアップも必要になる。誰もが攻めの姿勢を持つことが必要になる。



■日本の年金と社会保険はしっかりしているときちんと説明する

日本のFPは自国の制度に関して不信感を持ち過ぎていると感じる。
不安を煽った方が金融商品は売れるし、相談料は取れるし、商売と
いう視点で考えれば正解だが、本当にやり過ぎてしまった。

日本は完全に「老後ノイローゼ」だ。

簡単な算数が出来れば理解できると思うが、老後はそんなにお金
かからないし、健康保険制度もしっかりしているので医療費も
そんなに大変ではない。そして健康保険制度が破綻する気配もない。

特別慎ましくしなくたって多くの家庭は年金で事足りる。
貯金は多少必要だが、少なくとも2000万なんて必要ない。
疑わしいなら自分の周りの65歳以上の人に「毎月の生活費
いくらかかってますか?」と聞いてみるといいだろう。

そんな「老後ノイローゼ」の日本人は守りに入る傾向があり、
自らに投資してチャンスを掴むより、お金を積み続ける事を
選んでしまう。これは私達お金の専門家が振りまいた害悪だ。
今の日本の景気を悪くした原因の一部を担ったと言っても
過言ではない。


私達お金の専門家は旧時代(年功序列の時代)の流れの中
取り残された存在になりつつある。これから私達お金の
専門家がやるべきことは、クライアントの経済的自立を促し、
日本及び世界の経済状況や雇用環境などを鑑み、できるだけ
多くの人から「老後ノイローゼ」を取り去り、前を見て生き
る事を啓蒙し、国の景気浮揚に寄与することなのではないだろうか?

それでは。



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<執筆者紹介>

金刺 知徳 (かなざし とものり)

株式会社ジートレンド
貯蓄塾 塾長
マーケティングプランナー/経済研究家
AFP(日本FP協会会員)
証券外務員1種(日本証券業協会)
 

「お金」に関わる学問を研究し、解りやすくアウトプットする
大人のためのお金の学校【貯蓄塾】を運営。
数学、経済学、心理学、地政学、等様々なアプローチで
資産形成、子供の教育、人材育成までマルチな講演を行っています。



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